【彼女と彼女の猫】原作小説のネタバレ感想!ストーリーあらすじも

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2016年春にアニメ化が決定している「彼女と彼女の猫」。
「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」などを代表作とする新海誠さんの自主制作アニメーション作品です。

数々の人気作を持つ新海誠さんの作品が新たにアニメ化するということで、かなり注目を集めています。
では、この作品は一体どんな作品なのでしょうか。

今回は、「彼女と彼女の猫」の原作である小説のネタバレ感想やストーリーあらすじなどを書いていきたいと思います。

ネタバレ要素も含みますので、ご注意ください。

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ストーリーあらすじ

ストーリーの大まかなあらすじを書いていきます。

彼女と彼女の猫は、

  • 1話:ことばの海
  • 2話:はじまりの花
  • 3話:まどろみと空
  • 4話:せかいの体温
  • エピローグ

大きく分けて、1〜4話の物語から構成されています。

基本的に、1話ごとに主人公(視点)が変わっています。
変わると言っても語り手が変わるだけで、物語は繋がっています。

  • 1話は、チョビという猫と、美優という教師。
  • 2話は、ミミという猫と、麗奈という学生。
  • 3話は、クッキーという猫と、葵という女性。
  • 4話は、クロという猫と、志乃という女性。

上記を中心に、ストーリーが進みます。

「彼女と彼女の猫」というタイトル通り、「彼女」と「彼女の猫」の視点を中心に描かれますが、それ以外の人物の心境が描かれていることもあります。

猫の視点があるので、動物も人と同じようにしゃべります。
ただ、動物同士では話せるけど、人には言葉が通じないことになっていますので、ファンタジー要素はあまりないです。
実際に猫たちがこの作品のように考えている可能性も0ではないので。

では、彼女と彼女の猫のストーリーネタバレと感想など書いていきます。

1話ネタバレ感想

以下からネタバレ要素がかなり含まれますのでご注意ください!

原作小説の1話は、上でも書いた通り、猫のチョビと美優という教師の視点で描かれます。

捨て猫であったチョビを美優が拾ったところから物語は始まります。
それぞれ普段どんな生活を送っているのか、どんな関係を持っているのかをチョビの視点、美優の視点で交互に描かれていきます。

ストーリーのおおまかな流れです。

チョビ

  • 子猫のときに美優に拾われ、ミミと名付けられ「彼女の猫(美優)」となる。
  • 縄張りを広げようと散歩していると犬のジョンと遭遇。母親のことを知る。
  • 「ミミ」というガールフレンドができる。
  • ミミに「ケッコン」しようと言われるが断る。
  • 親友と恋人を失い苦しんでいる美優に何もできないチョビはそばにいることしかできませんでした。

美優

  • ノブという彼氏がいる。(正確には付き合っているのかわからない)
  • ノブに自分の気持ちをうまく伝えられず、微妙な関係。
  • 親友の珠希にノブと付き合っていることを伝えられずにいた。
  • 珠希もノブのことが好きであり、付き合っていることがばれ、自分の気持ちを正直に伝えることができず親友との縁が切れる。
  • ノブに積もり積もっていたことを正直に話し、別れることに。

珠希の紹介でノブと知り合いますが、自分の気持ちを伝えるのが苦手な美優は本当に付き合っているのかを確認できないまま、中途半端な関係が続きます。
ただ、ちゃんと確認できない原因はそれだけでなく、「珠希がノブのことを好きだった」ことをなんとなく感じていたため。

恋人同士であると明確にわかってしまうと、珠希を裏切ってしまうことになるので、正直に聞けずにいました。
結局、ノブとの関係が珠希にバレてしまい、珠希との仲が悪くなってしまいます。

その後、美優はノブに付き合っていたのかを確認。
その返答から、おそらくノブも珠希の気持ちに気づいていたのでしょう。
美優は辛かったのにノブはなにも知らないふりで、責任を逃れるような言い方。

その後、美優から別れを告げ二人の関係は終わります。
ノブのことが信用ができなくなり、中途半端な関係も終わらせたかったのかなと思います。

そして、美優は親友と恋人を同時に無くします

辛い想いをしている美優に対し、チョビはなんとかしてあげたいと考えジョンにアドバイスをもらうも、結局側にいることしかできませんでした。

2話ネタバレ感想

原作小説の2話は、ミミと麗奈の物語

ミミは少し耳の不自由なメスの子猫。
麗奈は美術系の専門学校に通っている学生。
ちなみに1話の美優はこの学校の教師で、麗奈ともそれなりに仲がいい関係です。

1話ではチョビ、美優視点であったところが、ミミ、麗奈視点で進んでいきます。
ミミは飼い猫ではなく、はじめは麗奈から餌をもらっているだけの関係でした。
麗奈も気がむいた時だけ猫缶をあげますが、お金のない麗奈は猫を飼う余裕もない状態。

互いに主従関係はないものの、ミミは麗奈の「強さ」や「絵」が好きで、麗奈の元にいることが多く、ミミは麗奈のことを尊敬しています。
ミミは自分が弱いところを麗奈に知られると捨てられると思っているため、終始麗奈の前では気丈に振る舞います。

大まかな物語の流れです。

ミミ

  • 麗奈がなかなか家に帰ってこない日、麗奈を探しに行こうとした際にチョビと遭遇。
  • 他の猫とは違い、紳士的な態度をとるチョビに「一目惚れ」。
  • 遠出した際に、体の大きな猫(カギジッポとミミが命名)と遭遇し、その夜結ばれる。
  • クロと言う猫がやってきて、カギジッポの死を告げられ、カギジッポの縄張りをもらう。
  • カギジッポとの子供を授かる
  • 体の弱いミミは出産で命を落としそうになるがチョビがミミの意識をつなぎとめ、麗奈を呼び、無事出産。
  • 出産後、麗奈の飼い猫になり、「彼女の猫(麗奈)」となる。

麗奈

  • 絵の上手さは他の生徒よりも秀でているが、美大に落第し浪人している。(本当に絵だけを評価してくれる人が少ないため)
  • 美大に行かず、就職の道を考え始める。
  • デザイン事務所にインターンした際、麗奈の絵がチーフに一目置かれる。
  • チーフに押し倒され、チーフは麗奈の絵を見ていたのではなく、麗奈の体が目当てであったことに気づく。
  • 同級生の雅人が将来に向けて着々と進んで行く中、チーフに媚びていただけで何もできていない自分に徐々に自信をなくしてしまう。
  • ミミが出産しているとき、どうしていいかわからず雅人に連絡。いち早く来てくれる。
  • ミミが産んだ子猫たちのおかげで、自然に友達や知り合いが増える。

2話では、体の弱いミミと、自分の絵に自信があり堂々と生きている麗奈の話。
ミミは大人になるにつれ、いろいろなことを経験し、子を産み強くなっていきますが、麗奈は逆にどんどん自信をなくしていきます。

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この先、どうしていったらいいか悩んでいた麗奈を助けたのは、「ミミ」だと思います。
最終的に雅人との仲がかなり良くなるのですが、ミミがいなければ、雅人に頼ることもなかったでしょう。

最後、美大に入学することができますが、その気持ちを作ったのもミミの影響なのかなと思います。

3話ネタバレ感想

原作小説の3話は、ミミの子供であるクッキーと、葵という女の子の話

1話、2話と違い、麗奈やクロの視点も少しあります。
クッキーと葵が出会うまでですが。

葵は引きこもりであったのですが、最初にどんな経緯でそうなってしまったのかが描かれています。

もともと、絵の上手い葵と、物語を考えるのが上手い親友の麻里とで漫画を描いていました。
途中、二人の漫画が認められ、漫画を描く仕事がもらえるも、麻里が物語を考えることができなくなってしまいます。
理由は、読者のために物語を考えることができないため。
麻里は今まで葵のための物語を考えていたが、知らない人のために物語を書くことができませんでした。
それを信用できない葵は麻里に対してひどい言葉をかけ、数日後、麻里は急性心不全で麻里が命を落としてしまいます。
葵は自分のせいだと思い込み、引きこもりになってしまい、外に出ることができなくなってしまいます。

その後、猫のクッキーと出会い、物語が始まります。

クッキー

  • 病気になりやすく、4兄妹一番小さかったため、引き取り手がおらず、しばらくミミと一緒に暮らす。
  • 麗奈の近所の老婦人に引き取られる。
  • 引き取られた先で葵と出会う。
  • 葵の両親はクッキーにあまり構ってくれないため、クッキー自身が葵のことを飼い主だと認め、「彼女の猫(葵)」だと認識する。
  • 葵の部屋のベランダでクロやチョビと出会う。
  • ミミが体を悪くしていることをチョビから聞き、葵の家から脱走。
  • ミミの家もわからず、外の世界に恐怖しているところ、クロと遭遇し、麗奈の家まで案内してもらう。
  • 麗奈の家の前で葵と出会い、麗奈にも会うことができ、ミミと無事に再会することができた。

  • 麻里の死をきっかけに外に出たくても出れなくなってしまう。
  • 昔、麻里と二人でクロに餌付けしていた。
  • 最初は心を開いていなかったが、なくしていた麻里のミサンガをクッキーが見つけてくれて、クッキーに構うようになる。
  • 麻里の1周忌にも顔を出せず、ますます後に引けない状況に。
  • クッキーが脱走し、「大切なものをもう失いたくない」という気持ちからようやく外に出ることができる。
  • 麗奈の家の前でクッキーを発見。無事保護する。

葵が外に出れるようになったのは、クッキーのおかげです。
最後、外に出れるようになるシーンがありますが、本当はでれなかったところ、腕につけていたミサンガが引っかかり、そのきっかけになっています。

クッキーが脱走しなければ、外に出ようと思なかったでしょうし、ミサンガを見つけれていなければ、外に出れずドアの前で引き返していたでしょう。

4話ネタバレ感想

原作小説の4話は、クロとジョンの飼い主である志乃の話が中心になりますが、ここまで出てきた登場人物がたくさん出てきます。

最初は主にクロとジョンの話。
ジョンが自分の寿命を悟り、みんなの前からいなくなり、クロと志乃の話が始まります。

毎日、志乃の元に通っていると、甥っ子の亮太が急に現れ、一緒に暮らすように。
一緒に暮らす間にいつの間にかみんなの願いが叶っていることに気づき、ハッピーエンドで終わります。

クロ

  • 一番の仲であったジョンが消える(志乃やみんなに最後を見られたくないため)。
  • ジョンから志乃を任される。
  • ジョン失踪の次の日、ジョンの小屋で寝ているところ志乃と出会い、それから志乃の家に毎日通うようになる。
  • 毎日通うのが面倒になり、ジョンの小屋に寝泊まりするようになるが、家には上がらず野良猫をつき通す。
  • 志乃に猫の行き方を教えるため、毎日縄張りの巡回を志乃と行うように。
  • 亮太、現る。
  • 冬の雪の日、ジョンの気配がしたため、走っていると同じくチョビに遭遇。
  • その先でチョビの飼い主美優と出会う

志乃

  • 夫の両親の面倒を見ていたが今は独り住い。
  • 夢の中でジョンと出会い、願い事を聞かれ「毎日、朝ごはんを作って欲しい」ことをお願いする。
  • クロとの散歩が日課に。
  • 急にやってきた亮太をこころよく受け入れる。
  • 毎朝の朝ごはんを亮太が作ってくれるようになり、結果的に志乃の願いが叶う

亮太

  • 父親のコネで就職するもブラック企業であり、精神的におかしくなりかけたため、志乃のもとへ逃げてきた。
  • 志乃のおかげで家事を覚え、楽しく暮らすように。
  • クロが急に外に飛び出して走って行ったため追いかける。
  • 追いかけた先で、美優と出会う。

ジョンの最後に、ジョンから願いを叶えてやると言われ、

チョビは彼女(美優)の幸せを
クロは志乃の幸せを

願います。
ジョンは冗談っぽく言いましたが、結果的に全員の願いは叶います。

志乃の「朝ごはんを作ってほしい」という願いは、亮太がいることで叶いましたし、
チョビの「彼女(美優)が幸せになりますように」という願いも、亮太と出会うことで叶いました。
クロの「志乃が幸せになるといい」という願いも、亮太とクロのおかげで叶っています。

ちなみに、クロは野良であることを突き通していましたが、亮太が「あ、俺こいつの飼い主で・・・」と言った際に、「俺の飼い主は志乃で、俺は彼女の猫だ。」とおもわず口にします。

クロ自身気づいていないようでしたが・・・。
野良だと自分に言い聞かせてはいたものの、心の底では「彼女の猫」、志乃のことを飼い主だと認めていたのだと思います。

エピローグ

最後に、美優と亮太は結ばれます。

結果的に、親友と彼氏を失い苦しんでいた美優をチョビが助けてくれました。

麗奈は雅人と一緒にいることが多くなり、美大にも進学。
しっかりと絵の道に進むことができましたし、友達の輪も増えました。
ミミの出産がなければ、こうなることはなかったでしょう。

最後、美優とチョビは言葉を交わすことはできないけれど、互いの心は伝わっている、というところで物語が終わります。

まとめ

1〜4話全てですが、猫と出会うことで飼い主全員が幸せになっています。
逆に出会わなければ、皆幸せになることはなかったのかなと思います。

この作品を読んで、感動して涙するというよりもほっこりした気持ちになりました。
現実でも、普段気づかないうちに身近な動物たちに助けられているのかもしれませんね。

彼女と彼女の猫は、2016年春にアニメが放送開始になりますが、この世界がどのように描かれるのか非常に楽しみです。

アニメ版「彼女と彼女の猫」に期待しましょう!